防災介助士とは?メリットや取得方法、注意点など

介護事業への就職や転職、また勤めている方のなかには、防災介助士の資格を取得しようと考えている方もいるでしょう。防災介助士にはどのような資格で、またどのようなメリットがあるのでしょうか?

そこでこの記事では、防災介助士の内容やメリット、取得方法などを解説しています。防災介助士の取得を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

防災介助士とは?

防災介助士とは、高齢者や障がい者など特別な対応が必要な方々に対し、日頃起こりうる災害を理解し、災害時に適切に行動できるようになるための資格です。「公益財団法人日本ケアフィット共育機構」が認定している民間資格です。

日本は地震大国で、南海トラフ地震や首都直下地震など、大型地震による被害が懸念されています。災害時、特に高齢者や障がい者などの方々の防災や避難には、特別な配慮が必要です。

防災介助士は、配慮が必要な方々への対応に焦点を当て、防災・災害におけるバリアフリーやユニバーサルデザイン化を学び、実践する資格となっています。

サービス介助士との違い

サービス介助士とは、高齢者や障がい者などを含む現代社会において、必要なことをその場にあったやり方で対応できるための資格です。防災介助士と同様、サービス介助士は「公益財団法人日本ケアフィット共育機構」が認定している民間資格です。

防災介助士は、防災や避難における高齢者や障がい者への配慮を想定しているのに対し、サービス介助士は、サービス業での現場における対応を学びます。想定している場面の違いはあれど、どちらも高齢者や障がい者などへの対応を学ぶ資格であり、両方取得するのもおすすめです。

防災介助士のメリット

防災介助士には、どのようなメリットがあるのでしょうか?

合格率が8割以上で資格を取得しやすい

防災介助士の合格率は8割以上です。合格率が高いので、気軽に取得できる民間資格でもあります。

防災介助士の注意点

防災介助士は民間資格の1つですが、就職や転職の点ではあまり有利になる資格とは言えません。

実際に求人サイトで検索してみても、入社後に防災介助士の取得を支援している会社はあるものの、防災介助士自体が採用に有利になる募集は皆無でした。就職や転職のためだけに防災介助士を取得することはおすすめしません。

防災介助士は、災害時に配慮が必要な方々への専門的なサポートを学べる資格です。知識を増やすために、防災介助士を取得することをおすすめします。

防災介助士の取得手順

防災介助士は、以下の手順で取得できます。

  1. 申し込み(27,500円)
  2. 自宅学習
  3. 実技教習・筆記試験
  4. 防災介助士に申請・登録
  5. 認定状・認定証授与

防災介助士の主な内容は「自宅学習」と「実技教習・筆記試験」の2つです。防災介助士の申し込み後、まずは配布された教材をもとに、事前課題を100問解く必要があります。この自宅学習が70点以上の場合、課題は完了となります。

続いて、9:30~17:00の1日で、実技教習・筆記試験を行います(16:00~17:00が筆記試験)。筆記試験は100点満点で、70点以上で合格となります。

試験の前に自宅学習があるのが、防災介助士ならではの特徴です。

防災介助士に関してよくあるQ&A

最後に、防災介助士に関してよくある質問と解答を紹介します。

実技講習では具体的に何をする?

実技講習では、災害時を想定し、高齢者や障がい者へのサポートを実践形式で学びます。たとえば、椅子や毛布を使った搬送、三角巾での足首の固定などです。

実技講習は内容が多く、時間も長いので、運動しやすい服装で参加しましょう。ズボンや運動靴など、動きやすい服装での参加が必須です。

救命救急講習の代わりになるものはある?

防災介助士では、実技講習の前に救命救急講習を受講する必要があります。この救命救急講習については、消防署の普通救命講習修了証が代わりとなります。

ほかにも、以下の講習が救命救急講習の代わりとなりますので、すでに取得している方はこれらを代替としましょう。

  • BLSコース(日本ACLS協会) 
  • ACLSコース(日本ACLS協会) 
  • C.P.R.(心肺蘇生法)BASICセミナー(国際救命救急協会) 
  • ベーシックコース(MFA JAPAN) ・JPTECプロバイダーコース(日本救急医学会) 
  • JPTECインストラクターコース(日本救急医学会) 
  • エマージェンシーファーストレスポンス(EFR)一次ケア(CPR)コース(二次ケアは不可)(EFR) 
  • 交通事故救命救急法教育講習会(普通)(日本交通福祉協会) 
  • 災害救援ボランティア講座(災害救援ボランティア推進委員会(SL)) 
  • 自動体外式除細動器(AED)講習会市民コースA(Bは不可)(大阪ライフサポート協会) 
  • 市民救命士 講習Ⅰまたは上級(兵庫県内各団体)

更新手続きのやり方・料金は?

防災介助士の有効期限1か月前ほどに、協会から更新手続き書類が郵送されます。案内に沿って手続きを進めましょう。

また更新手続き書類には、更新手数料3,300円(税込)の払込取扱票が同封されています。更新する場合は、期限内に支払いましょう。

まとめ:防災介助士は緊急時の適切な行動に役立つ

防災介助士は、高齢者や障がい者など特別な対応が必要な方々に対し、日頃起こりうる災害を理解し、災害時に適切に行動できるようになるための資格です。災害時において、高齢者や障がい者の方には、特別な配慮が必要となります。

関連する業務に従事する方は、知識を身につけるためにも、ぜひ防災介助士の取得をおすすめします。